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資金管理の教科書

転売でお金増えてますか?たった5分で在庫回転率を初心者向けに解説

2020年1月1日

こんにちは、わら太(@warata_life)です。

「今月ももたくさん仕入ができた!転売って簡単で儲かるなぁ!」と思いつつも「あれ?意外とお金が残ってないな?」と悩まれることはありませんか?

実は、この記事で紹介する「回転率」がわかると、お金が残っていない原因がわかり、お金を増やしていくことができますよ。

なぜなら、ぼくも実際に回転率を意識して転売をするようにしてから、仕入れ費用の支払いの不安もなくなり、安定した経営ができるようになったからです。

この記事では、回転率の基礎知識から初心者のかたにありがちな「黒字倒産」の回避方法までご紹介します。

記事を読み終えると、あなたの経営状況に関して理解が一切深まって、お金が増えていく転売をすることができるようになりますよ。

転売の基礎知識、在庫回転率とは

在庫回転率(回転率)という言葉を聞いたことはありますか?
回転率とは、ざっくり言えば「仕入れた商品がどの程度売れているのか」ということです。

当たり前のことですが、転売、せどりのお金の増やし方は、下記の通り、お金→モノ→お金の順番ですね。

  1. 仕入れ:モノを買う(お金からモノへ)
  2. 在庫:モノを持つ(モノ)
  3. 販売:モノを売る(モノからお金へ)

お金を稼ぐことを目的とする以上、②在庫(モノ)のままでは、お金が増えることはなく、むしろ仕入れ費用の分だけお金が減っている状態になります。

そのため、回転率(仕入れた商品がどの程度売れているのか)を学ぶことで、どの程度の在庫をお金に戻せているのかがわかるようになります。

回転率を理解していない方は、儲かってるのかすら分からなくなり、なんとなく儲かってる気がする!という気分になりがちなので注意してくださいね。

在庫回転率の計算方法

回転率は、下記の通り計算しましょう。

回転率=売り上げた商品の仕入高÷仕入高の合計(%)

例えば、下記の通りです。
例)50万円の仕入のうち、25万円分の在庫が売れて、35万円の売上がたった。
〇:回転率=25万円÷50万円=50%
×:回転率=35万円÷50万円=70%

初心者の方が特にやりがちなのは、下のように売上高を仕入高でわり算してしまうことです。

あくまで回転率は、「仕入れた商品がどの程度売れているのか」の指標のため、売上高そのままではなく、売り上げた商品の仕入高でわり算してくださいね。

在庫回転率と利益率の関係

回転率と利益率の関係について、考えていきましょう。

物販でお金を増やして行く上で、最低限必要なことは仕入代金を回収することです。
というのも、仕入代金を回収しなければ、お金は減った状態になるからです。

<仕入代金の回収に必要な回転率の関係>
プラットフォームの手数料を、販売価格の10%として概算しています。
・利益率10%の場合:回転率90%
・利益率20%の場合:回転率80%
・利益率30%の場合:回転率65%
・利益率40%の場合:回転率55%
・利益率50%の場合:回転率45%

つまり、卸から仕入れて利益率10%程度の薄利多売の物販をする場合には、在庫の90%程度を売り切らないと、仕入代金すら回収できないため手元のお金が増えません。

そのため、薄利すぎる新品物販は正直に言うと、初めたての方や資金があまり無い方にはふさわしくありません。
在庫を全部捌いて100万円を売り上げても、諸経費を除いた純粋な利益額が10万円にも届かないこともよくあります。

在庫回転率との付き合い方(副業向け)

回転率の把握の仕方には色々な方法がありますが、オススメは「1ヵ月の仕入ごとに仕入台帳をつくること」と「販売期間の目安を定めること」です。

というのも、区切りを設けると販売期限が目に見える形になり、値下げや損切りなどの気乗りしにくい行動もしやすくなります。

実際、物販で稼げていない方の多くは、「もう少ししたら売れるかも」と期待を抱きすぎて、売上が滞ってしまい手持ちのお金がどんどん減らしてしまいがちです。

逆に物販で稼げている方の多くは、商品をさばく(回転させる)ことに意識を置いているので、どんどん手元にお金が返ってくるのです。

1か月ベースで仕入台帳をわける

仕入台帳は、1ヵ月の仕入ごとにわけて作成しましょう。

というのも、1ヵ月で区切ると下記の3つのメリットが生まれるからです。

<仕入台帳を1ヵ月ごとに区切るメリット>
・売れてない在庫額、売上額、利益額、回転率等のデータがわかりやすい
・1ヵ月ごとに区切ることによって、値下げや損切りの時期を決めることができる
・始めたての方ほど1ヵ月ごとに区切ることによって、物販がうまくなった実感を得やすい

実際、ぼくも管理台帳は1ヵ月ごとにわけるようにしてから、資金管理が安定するようになりました。

在庫の販売期間の目安を定める

回転率をあげるためには、在庫の販売期間の目安を定めましょう。

例えば下記のようにすると、「もう少し経てば売れるはず」という小さな欲を断ち切ることができます。

・1ヶ月目:見込んだ定価付近で販売する
・2ヶ月目:値下して仕入代金の回収を意識する
・3ヶ月目:損切りして、仕入代金以下でも現金を回収する

特にクレジットカードで仕入れしている方は、仕入代金の回収の意識を強く持って下さい。

というのも、仕入れ費用が7000円、現在の販売価格が8000円、もう少し経てばライバルがいなくなって9000円で売れそうな商品があるとします。
この時に、1000円の利益を優先してずっと売らないでいると、8000円の現金を回収できなくなり、仕入れ費用の7000円を支払えません。

転売の利益と在庫の関係について

最後に、転売の利益と在庫の関係性について説明します。

在庫処分ができていない初心者の方が特にはまりやすい罠が、「トータルでは儲かっていない」ことなんですね。

どういうことかと言いますと、日々の売上と利益をドンドン計算していく中で、商品の個別の利益しか見れていないという状態です。

<具体例>
・売上原価:8,000円(合計:100,000円/200,000円)
・売上:13,000円(合計:165,000円)
・利益:4,500円(利益:50,000円)

多くの方ってこんな感じに集計して、利益額に目が行きがちなんですね。

確かに利益は出ているんですが、仮に20万円仕入れた在庫のうち10万円分が売れずに残っているとしましょう。
残った10万円もそのうち売れてお金に変わるとは思うのですが、クレジットカードの支払日が目前に迫っている状態だとしたらどうでしょう?

売上額が16.5万円に対して、支払いは20万円で不足している。けれでも利益は6万円でてるという状態です。
いわゆる「黒字倒産」です。このケースが非常に散見されます。

回転率を疎かにすると黒字倒産します

先程の具体例だと約利益率が30%程度の仕入ができているため、仕入代金を回収するのに必要な回転率は65%程度ですね。

上記の具体例の状態だと回転率が50%であることに気づきます。

回転率の概念を把握できている方であれば、クレカの支払いが近いのにこの回転率では支払いが追い付かないと気づき、値下げや損切りをどんどんできるわけです。

回転率への意識が薄く、なんとなく売上も利益もあがってるな!儲かってる!という感覚で取りくんでいる方は、残念ながら近いうちに黒字倒産することになります。

まとめ

この記事では、回転率についてご紹介しました。
転売であれせどりであれ、物販をするには知っておくべき基礎知識ですので、是非ご参考にしてくださいね。

大切な点を下記にまとめさせていただきます。

回転率は、「仕入れた商品がどの程度売れているのか」の指標であり、黒字倒産を防ぐためにも理解しなければいけない数字です。
次の通り計算できます。
回転率=売り上げた商品の仕入高÷仕入高の合計(%)

回転率を把握して、手元にお金を残していくために下記2つの対応をしましょう。
1つ目:1か月ベースで仕入台帳をわける
2つ目:在庫の販売期間の目安を定める

いかがでしたでしょうか。
少し難しいかもしれませんが、在庫を抱える以上、回転率をおろそかにしてしまって、黒字倒産になる方はたくさんいらっしゃいますのでお気を付けくださいね。

他にも下記記事をご参考にしていただくと、物販の守りの部分をかためることができますよ。

<損切りの方法:記事準備中>
<管理台帳の作り方:記事準備中>

最後までお読みいただきありがとうございました。

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