輸入の基礎知識である関税を説明した記事です

資金管理の教科書

初心者必見、たった1記事で関税がまるわかり|中国輸入転売の費用

2020年1月20日

こんにちは、わら太(@warata_life)です。

中国輸入転売をしてみたいけど、「関税ってよくわからなくて不安」と悩んでいませんか?

実は、この記事で紹介する「関税のシミュレーション」を実践してみると、初心者の方でもあっという間に関税がまるわかりになり、不安がなくなりますよ。

なぜなら、ぼくも実際に輸入をはじめた時に関税がいまいちわからずに困っていたことがあるので、お悩みがよくわかります。

この記事では、関税とはなんなのか、関税の目的や種類、実際のシミュレーションまでを紹介します。

記事を読み終えると、今後関税ってなんだろうと悩むことはなくなり、初心者の方でも安心して中国輸入転売をはじめることができますよ。

そもそも関税って何?

関税のイメージ画像
中国輸入転売をはじめようとしているあなた、そもそも関税ってなにかご存知でしょうか?

関税を中国輸入の目線でかんたんに説明すると、中国から仕入れる商品に対して日本が手数料を上乗せして仕入れ原価をあげるシステムです。

「え~、なんでそんなことするの?安く仕入れたいよ!」って思いませんか?
わら太

なぜ関税があるかといいますと、中国の商品代金に対して関税をかけることによって、日本製の商品との価格差がなくなり、日本のビジネスを守ることができるからです。

実際に、中国から輸入した安い金額のまま日本で販売できたとすると、お客さんは安い中国の商品ばかりを買ってしまいますよね。

したがって、日本側がそのまま安い価格で放置すると、日本メーカーの商品が売れなくなり国内ビジネスが廃れてしまうということです。
なので、日本のビジネスを守るという観点から、輸入事業者は関税を納めなければなりません。

関税は輸入の目的で変わる|個人輸入と小口輸入

関税は、下記の2つの輸入の目的のいずれかに該当するかで変わってきます。

ポイント

・個人輸入:個人の利用を目的として、海外から商品を輸入すること
・小口輸入:転売などの事業目的で、海外から商品を輸入すること

先ほど説明した通り、日本の産業を守るために関税は定められていますので、事業目的の小口輸入の方が税率が高くなってきます。

事業目的の人たちを規制しておかないと、関税をかけないと安く仕入れて、高く売るがまかり通ってしまいますからね。

個人輸入は免税もしくは特割の税率

個人の輸入については、かんたんにわけると下記の通りに関税がかかります。

ポイント

<関税額|免税もしくは商品価格の60%>
・免税:商品価格が1万円未満の場合
・商品価格の60%:商品価格が1万円を超える場合

ここで注意しておきたいのは、商品価格とは商品代金と国際送料の合計価格になります。

したがって、商品代金8000円に対して国際送料が4000円かかった場合には、商品価格が12,0000円となり免税の対象外となります。

中国輸入転売に適応されるのは小口輸入の関税

お金を増やすための考え方

中国輸入転売だとどうなるかについては、小口輸入(商用目的)の関税が適応されます。

ポイント

<関税額|仕入れ金額で2つにわかれる>
・商品価格が20万円以下の場合:簡易税率
・商品価格が20万円以上の場合:一般商品の関税率

実際、こんなにたくさんわからないよ~ってなりますが、全部を覚える必要はありません。

具体的には、仕入れをしようとして次の内容がある程度決まったら、その都度チェックすればOKです。
わら太

ポイント

中国輸入転売にかかる関税についてイメージしておくべき2つの事項
①どの位稼ぎたいのか(どのくらい仕入れる必要があるのか)
⇒簡易税率か一般税率かがわかります。
②どのジャンルの商品を仕入れるのか
⇒税率表で該当しそうなジャンルの関税率がわかります。

中国輸入転売におけるビジネスの種類と関税率

中国輸入転売で検索してみると、独自商品の開発やフリマ転売とか色々なビジネスが出てきて、関税については一層ごちゃごちゃになりがちです。

ビジネスの種類と関税率は下記のようなイメージを持っていただければOKです。

あなたが稼ぎたい金額に応じて、取り組む手法を決めましょう。
わら太

ポイント

<稼ぎたい金額別|中国輸入転売におけるビジネスの種類>
副業感覚(月5万円から10万円):フリマ転売(中国輸入転売初心者におすすめ)
⇒1回の仕入れ額が数万円なので「簡易税率」

起業感覚(月数十万円以上):OEM開発など大きな規模感のビジネス
⇒1回の仕入れ額が数十万円なので「一般税率」

実際のところ、中国輸入転売初心者の方で月数万円程度のお小遣いを増やしたいくらいの感覚であれば、フリマ転売がおすすめです。

というのも、稼ぎたい金額が大きくなればなるほど、リスク、覚えること、やることが大幅に増えて挫折する可能性が高いからです。

中国輸入転売でお小遣いを稼ぎたいという方は、下記記事も読んでみてくださいね。

費用を知ろう!関税や消費税の実践的なシミュレーション

シミュレーションのイメージ画像

関税や消費税がどの程度かかるのかをシミュレーションすることは、中国輸入転売で大切な作業の1つです。

というのも、関税や消費税の見込みが甘いと、いざ転売してみると全然利益が残らないということになるからです。

 

実際、一度手を動かして関税や消費税シミュレーションしてみると、イメージが深まりますのでご安心ください。

また、中国輸入転売の基本的な費用の一覧は、下記記事でまとめておりますので、ご参考にしてくださいね。

中国輸入転売でかかる費用
超初心者むけ|中国輸入転売の費用を教科書のようにわかりやすく解説

続きを見る

関税と消費税の計算方法

中国輸入転売でかかる関税と消費税は下記の計算式で求められます。

ポイント

<関税と消費税の計算式>
関税額 = ( 商品代 + 国際送料 )× 関税率
消費税額 = ( 商品代 + 国際送料 + 関税額 )× 消費税(10%)

中国輸入に限らず輸入事業では、消費税については、関税額に対しても払うんです。苦笑

違和感はありますが、ルールはルールですのできっちり関税を納めましょう!

数式がでてきて話がむずかしくなってきそうな予感を感じ、ページを閉じようとしていませんか?これから一緒にわかりやすくシミュレーションしていきますので、もう一頑張りしましょう!
わら太

関税シミュレーションの実践

具体的に下記のお題で、中国輸入転売にかかる関税や消費税をシミュレーションしてみましょう。

<シミュレーションのお題>
・カテゴリー:衣類
・商品代金:33,000円
・国際送料:6,000円

さて、まずはこの仕入れにかかる税率の区分ですが、商品価格が20万円未満なので、簡易税率が適応されます。

続いて、簡易税率の税率表を確認してみると、衣類の関税率は10%とわかりますので、実際に金額をシミュレーションしてみましょう。
簡易税率の表から関税率を確認する画像

ポイント

<シミュレーション結果>
関税額 = ( 33,000 + 6,000 )× 10% = 3,900円
消費税額 = ( 33,000 + 6,000 + 3,900 )× 消費税(10%)= 4,290円

そのため、商品価格を39,000円だと見積もって仕入れても、実際には関税と消費税を加味すると47,190円かかるということになります。
(税関手数料と中国輸出通関手数料はダンボール1箱あたり数百円くらいですので割愛してますが、気になる方は超初心者むけ|中国輸入転売の費用を教科書のようにわかりやすく解説でご確認ください。)

仮に50着の衣類を仕入れたとすると、1着あたりの仕入れ値は780円ではなく、約950円となるので随分と変わってきますね。

答え合わせは国際郵便物課税通知書でできますよ

シミュレーション結果が正しいかどうかについては、荷物に同封される国際郵便物課税通知書で答え合わせできます。

というのも、国際郵便物課税通知書には、関税や消費税の明細が記載されているからです。

実際のところ、シミュレーションがあっていたか(関税率があっているか)などを振り返るととてもレベルアップしますよ。

具体的には下記の画像のような資料となります。
国際郵便物課税通知書の実物画像

先程のシミュレーションは正解!ということですね。 「簡易関税になるか」、「関税率」、「計算式」がわかればシミュレーションできます!
わら太

ミニコラム|中国輸入転売で起こりうる3つの関税トラブル

中国輸入転売で起こりうる関税トラブルを3つご紹介します。

ポイント

小っちゃなトラブル|お財布のお金が不足
違法トラブルその1|アンダーバリュー
違法トラブルその2|脱税

というのも、あらかじめトラブルの原因を知っておけばトラブルを回避することができるからです。

では、順番に解説していきましょう。

小っちゃなトラブル|お財布のお金が不足

小っちゃなトラブルとしては、関税と消費税を支払えない!というトラブルがあります。

というのも、関税と消費税は荷物を受けとる時に届けてくれた郵便局員さんに現金で支払うため、うっかり財布の中の現金が足りないとなることがあるからです。

実際、はじめて中国から商品を仕入れた場合、ぼくはギリギリ足りましたが焦りました。苦笑
この意味でも先程実践したシミュレーションは大切ですね。

もしもの時には、一度持って帰っていただいて再配送してもらうなどの対応をとりましょう。

違法トラブルその1|アンダーバリュー

違法性のあるトラブルとしては、アンダーバリューといわれるものです。
先程、関税額をシミュレーションした時に、商品代金を利用しましたね?

税関職員さんが何を参考に商品代金をチェックしているかというと、INVOICEという請求書です。

そのため、もし仕入元がINVOICEに書いてある合計金額をごまかしていると、安値で仕入れてしまい納めるべき関税額が足りないということになります。

初心者の方がアンダーバリューを完全にさけるためには、信頼のおける中国輸入代行業者を利用することがおすすめです。
ぼくが愛用している中国輸入代行業者のRAKUMARTについては、下記記事でご紹介していますのでご確認ください。

違法トラブルその2|個人輸入を装った脱税

最後に紹介する中国輸入転売で起こりうるトラブルは、個人輸入をよそおった脱税です。

というのも、記事の最初に説明したように個人輸入は小口輸入とちがって、関税が安くなるために個人輸入を装って仕入れると、本来納めるべき関税を支払っていないことになるからです。

不安な方は管轄の税関に電話で問いあわせて、支払漏れがないかを確認してみましょう。

下記記事でも紹介しておりますので、よろしければご参照くださいね。

まとめ

この記事では、中国輸入転売をするにあたって、切っても切り離せない関税についてご紹介しました。

ポイント

<関税額|仕入れ金額で2つにわかれる>
・商品価格が20万円以下の場合:簡易税率
・商品価格が20万円以上の場合:一般商品の関税率

<消費税の計算式>
関税額 = ( 商品代 + 国際送料 )× 関税率
消費税額 = ( 商品代 + 国際送料 + 関税額 )× 消費税(10%)

関税は日本の産業を守るための大切なシステムですので、納めるべきものとしてしっかり納付しましょうね。

また、ビジネスは規模が大きくなるにつれて、リスクや労力が大きくなり挫折する可能性が高くなります。

初心者の方はまずは小さな規模でビジネスを始めることをおすすめします。月5万円程度稼げる中国輸入転売については、下記記事でご紹介していますので是非チェックしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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